バルクメール初期設定

バルクメール(一斉メール送信)機能の利用には、以下の追加設定が必要です。

本機能は、サーバーのメールサービスの転送機能を利用して実現しています。このため、サーバーのメールサービスの設定を変更する必要があります。これには、サーバーの管理者権限が必要です。(管理者権限が無い場合は、別の方法を検討する必要がありますが、ここでの説明は省略します。)

  1. メールサービス設定ファイルの変更
  2. postfixでの実行例)
    // 設定ファイルの編集
    vi /etc/postfix/main.cf
    // 最終行に以下を追加
    myhostname = awa.jp // サーバーのホストネームと異なる場合
    allow_mail_to_files = alias, forward, include
    alias_maps = hash:/etc/aliases,
    	hash:/home/r8029070/public_html/awa.jp/wp-content/themes/awa5next-awanet/bulkmail/aliases
    alias_database = hash:/etc/aliases,
    	hash:/home/r8029070/public_html/awa.jp/wp-content/themes/awa5next-awanet/bulkmail/aliases
    postfix reload
  3. 一斉メール用設定フォルダーの作成とパーミッションの設定(既に存在する場合は不要)
  4. 実行例)
    mkdir /home/r8029070/public_html/awa.jp/wp-content/themes/awa5next-awanet/bulkmail
    chmod o+w /home/r8029070/public_html/awa.jp/wp-content/themes/awa5next-awanet/bulkmail
  5. 以上で基本的な設定は終わりですが、外部からのメールを受信し、転送する場合は追加の設定が必要です。
    iptablesなどのファイアーウォールを利用している時は、SMTPポートへの外部からのアクセスを開放することを忘れないで下さい。
  6. 実行例)
    // 設定ファイルの編集
    vi /etc/postfix/main.cf
    // 最終行に以下を追加
    inet_interfaces = all
    // 設定の反映
    systemctl restart postfix // centos7の場合
  7. 外部からのメールを受信する場合、一斉メール配信用のアドレスに外部からの着信を許可しないためには、更に追加の設定が必要です。
  8. 実行例)
    vi /etc/postfix/main.cf
    smtpd_recipient_restrictions =
    	check_recipient_access hash:/etc/postfix/access
    	...
    /etc/postfix/access:
    	group1@awa.jp   permit_mynetworks,reject
    	...
    postfix reload
  9. 初期設定完了フラグ(initialized ファイル)を設置して下さい。
  10. 実行例)
    cd /home/r8029070/public_html/awa.jp/wp-content/themes/awa5next-awanet/bulkmail
    touch initialized
  11. 転送設定ファイル(エイリアスファイル)の編集を行って下さい。
  12. 設定が正しく行われていことを確認するため、実運用を始める前に、必ず作動テストを行うようにして下さい。サーバーの環境に応じて更に追加の変更・調整が必要な場合があります。